3/29(日)14時から16 時まで谷野塾 実技講座を開催致しました。
季節外れの雪の中2名の方がご参加下さいました。
まずは腰部の触診に時間をかけて講義致しました。
概要
治療家が体のどの部分にアプローチしていくのかを確認します。
それは皮膚の場合もあれば、浅筋膜や深筋膜の場合があります。
それを理解することから始めましょう。
触診
いよいよ触診です。
1 上後腸骨棘 PSISの触診 腸骨稜の後方で最も突出している部位
2 棘突起 椎骨で最も後方に突出している部位 腰椎の棘突起は長方形で長い 胸椎ではTh5を境に後下方へと向きを変える。両側の頂点を結ぶ線をヤコビー線と呼ぶ
この線上にL4がある
3 固有背筋 脊髄神経後枝の支配を受ける背筋群 内側群と外側群に分類
内側群 多裂筋、回旋筋、棘筋などの深層 / 外側群 腸肋筋、最長筋など
①最長筋 棘突起から3センチ外側にある 2横指外側に挟み込むように指を置き内外側にスライドさせるとコロッと触れる筋
体幹の伸展で収縮を確認 頭頸部の伸展させない事
②腸肋筋 棘突起から6センチ 最長筋の隣に位置 外側から指を棘突起に向かって移動させた時に腸肋筋の外側縁に触れる。
腰部から頭部に向かうにつれ幅が細くなる
腸肋筋の収縮 体幹の伸展と同側回旋で収縮
③多裂筋 腰椎レベルでは腸骨と棘突起の間で触れる 頭頸部の軽度の伸展で収縮確認
4 坐骨結節 殿裂に手を置き近位外側に突き上げるようにする
5 大転子 側臥位で反対側の下肢を屈曲位にて
一番突出している部分がSPF SPFより少し前なだらかになる部分がLF
更に前Af SPFより後方がPF
6 臀部の筋
①大臀筋上部線維 股関節が外転位で伸展しながらPSSから外側に触診
②大臀筋下部線維 坐骨結節の遠位部で臀部と大腿の境に指を置き、股関節外転位から内転運動を行う。
③中臀筋 前部線維の付着部のLFに触れ、そこから近位2〜3横指部分で外転すると盛り上がる。
圧痛は中臀筋腸骨稜付近とLF付近で確認する。
④中臀筋 後部線維 PFに付着 ASSとPFの間に指を当てて外転に伴う伸展で触知 圧痛はPF付近で確認する
⑤小臀筋 Afに付着するためAf確認後股関節屈曲、内旋で触知、圧痛はAf付近
⑥梨状筋 PSSの下PIISの遠位から大転子最上端を結んだ線に手を置き横断するように触診
まとめ
筋肉を正確に触知し、どの動作で収縮するのかを確認していただきました。
最後は次回の予習として筋弛緩法の指の使い方を練習しました。
コメント