身体軸療法師養成講座で勉強する内容を一部紹介します
人は皆一人一人が個別に運動パターンを持っている。
スポーツにおける筋肉の使い過ぎや日常生活の誤った動きの反復によって、運動機能障害が引き起こされる
痛みの原因となっている運動機能障害に対するアプローチをおこなう
手順
1 運動学・機能解剖学に基づき姿勢・動作による評価をする
2 筋活動のアンバランスを見つけ出す
3 筋の短縮・硬さの部位を筋弛緩法で整える
4 関節運動の中心軸を動作確認する
5 日常生活の誤った動きの見直しを行う
腰椎の矢状面の運動学
腰椎の屈曲
腰椎の伸展
体幹の屈曲と伸展中の腰椎骨盤リズム
腰椎の運動学における骨盤の傾斜の影響
・運動学 健康成人が立っている間腰椎は典型的には約40~50°の脊椎前弯を呈する
・腰椎の3つの運動面でのおおむねの可動域
屈曲と伸展
(矢状面、角度)
屈曲:45~55
伸展:15~25
合計:60~80
軸回旋
(水平面、角度)
5~7
側屈
(前額面、角度)
20
腰痛の評価例(屈曲パターン)
・まずは日常動作で最も頻繁に行われる立位での前屈動作について考えてみよう
・体幹の屈曲及び伸展中の腰椎骨盤リズム
腰椎は、股関節とともに人体全体の屈伸の中心点
立位から体幹を完全に屈曲させたり、伸展させたりするときに矢状面の腰椎と股関節との運動学的関係を骨盤リズムと呼ぶ
・膝を伸展して体幹を屈曲する動作時に3つの異なる腰椎骨盤リズムが生じる
体幹屈曲中の様々な腰椎骨盤リズム:運動学的 解析
A. 立位からの正しい体幹屈曲動作
腰椎の屈曲45度と股関節の屈曲60度がほぼ同時に起きている。
B. 股関節屈曲に制限を伴う
例えばハムストリングスの緊張などの影響で、より大きな屈曲が腰椎と下部胸椎に要求される
治療
脊柱起立筋を短縮しながらハムストリングスが伸びるようにハムストリングスの柔軟性の向上の獲得
股関節からの前屈動作の獲得
C. 腰椎の可動性の制限を伴う
例えば腰部の痛みなどにより、腰椎の可動性の制限を伴いより大きな屈曲が股関節に求められる。
エレベーターガールのようなお辞儀
治療
腹横筋下部線維の収縮の獲得
腰椎の屈曲動作
腸腰筋の筋力増加
まとめ
短縮して硬くなった筋肉は緩め、伸びて収縮力を失った筋肉は意識的に短縮させるトレーニングが必要である。それぞれの運動パターンを見極めるには、スポーツや日常生活での特徴的な動きを探ることが重要である。